山種美術館『日本画の教科書 京都編』、上村松園の美人画です。この作品1点だけは撮影OKだったので撮る事ができました!

 

 

 

 

 

今回の目的は竹内栖鳳を見ることだったので、つい気持ちがそちらに行っていて、上村松園の絵に入り込めない感じで帰ってきてしまったのですが…。作品と一緒に、作家それぞれの言葉が掲示してあり、松園の言葉の方が心に残っていました。

『私は女性を描くことが多いが、その作品を見た者がよこしまな心を起こすような作品は描かないようにしている。むしろ、私の美人画を見ることによって、心が清らかになり、心を入れ替えるような作品を作る事を心掛けている。絵を描く者は人格が高くなくてはいけない。古今東西よい藝術を生み出している者はみんなよい人だ。』

というような内容の言葉が載っていました。こんな高い志でもって絵を描き続けた人なのか、と。

あまり美人画というものに興味がなかったのですが、見終わって何日かして、じわじわと思い起こされる作家さんだなあと思いました。