茨城県近代美術館の所蔵作品展を見ました。
「中之作風景」中村彝(つね)
彝が21歳の頃、転地療養中に福島県いわき市中之作に滞在した時の作品。板に描かれているので絵具が薄い部分は下地の木目が見えている。それが海の透明感や海中の岩を感じさせる。木の質感と筆の跡がなんだか心地良く印象に残る作品。
日本の近代美術と茨城の作家たち 秋から冬へ 後期
会期:後期/ 12月13日(火)~平成29年1月29日(日)
茨城県は、横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山ら「五浦の作家」や、牛久沼のほとりに住み、自然とともに生きる人々や動物たちを描いた小川芋銭などの日本画家、また、大正期に活躍した中村彝(つね)らの洋画家など、日本の近代美術の展開において重要な役割を果たした作家を多く輩出しています。現在、茨城県近代美術館では、このように歴史に名を刻んだ郷土作家をはじめ国内の近現代美術を中心に所蔵しています。