山種美術館『日本画の教科書 京都編』。入口を入って竹内栖鳳の班描の次にあった『百花』、田能村直入。巻物に描かれているので、広げられた半分だけ見ることができました。あんまりきれいなので、しばらく見入ってしまいました。南画家の奥原晴湖もそうだけど、南画に描かれた花々は生き生きしていてとても好きです。熱量が高いというか、温室の花のように匂いもいっぱい放っている感じで。

“田能村 直入(たのむら ちょくにゅう)は、幕末から明治時代にかけて活躍した日本画家。日本最後期の文人画家として知られる。田能村竹田の養嗣子。”(こちらから引用

幕末から明治にかけての時期は文人画(南画)の人気が高かったようで、門下生300人以上だったそうです。画のほか儒学、漢詩、茶道、香道、剣術も身につけたマルチな才能の持ち主でした。京都府画学校(現在の京都市立芸術大学)の創始者。